いつものごとくyoutubeを見ていたらおすすめ動画にブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーターのエンディングがでてきた。『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター』は、カプコンより2002年11月14日に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。18年前のゲームでとても懐かしく、感銘を受けたゲームなので紹介とともに自分の思いを綴ってみたいと思う。
以下ストーリー(ネタばれ含む)
空も太陽もない地下世界「最下層」「下層」「中層」「上層」「最上層」が舞台。
下層のレンジャー・主人公リュウは相棒のボッシュと機密物を運ぶ任務につく。
反政府組織に襲われてリュウは機密物とともに最下層へと落ちていく。
その機密物は、翼の生えた口の聞けない少女ニーナであった。2人は共に上を目指す。
途中、争っていた反政府組織のリンも行動を共にすることに。3人は共に上を目指す。
ボッシュの裏切りでレンジャーに狙われるも、リュウがドラゴンの力に目覚め勝利。
下層に戻ると毒ガスの罠。ニーナは自らの翼に毒を全て吸い込んで下層の町を守る。
このまま地下にいたらニーナは助からないと知ったリュウは上を目指す決意を。
「そらをみにいく」
レンジャー、反政府組織、神々の刺客と様々な敵を乗り越えて、3人はさらに上へ。
中層、上層と越え、とうとう最上層の神々が動き出す。
圧倒的な神々の力をリュウはドラゴンの力で乗り越えて、ついに最後の神も倒す。
力を使い果たしボロボロの3人。地上はもう目の前というところでボッシュが現れる。
リュウに敗北して死に掛けたはずのボッシュもまたドラゴンの力を得ていた。
巨大なドラゴンと化したボッシュを、リュウは自らの命を掛けて打ち倒す。
「疲れたから少し休んでいく」と壁にもたれるリュウ。
最後の階段を上がったニーナとリンの視界に、青い空と緑の大地が広がる。
しかしリュウが来ない。掛け戻るニーナ。動かないリュウ。ニーナは初めて「リュウ」の名を叫ぶ。その涙がリュウの頬に落ちる。
リュウの中のドラゴンが命を託す。視界に戻る光。
「泣きすぎだよ、ニーナ」
END(この時点でプレイヤーも泣きすぎ)
引用:ストーリーを教えてもらうスレ暫定wiki
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/403.html
物語に登場する竜(ドラゴン)は自我を持っており、適格者(主人公のリュウ)が竜とリンクすることで、強大な破壊力と生命力を引き出すことが可能となる。竜は人間が空を開いて地上に戻る資格があるか判定するためのプログラムであり、竜およびその竜とリンクした人間の死亡によってプログラムが完結することが語られていた。
このゲームの最大の醍醐味は何といってもエンディングであると思う。熾烈な戦いの末、ようやくたどり着いた地上で、主人公のリュウとドラゴンとの会話、
リュウ「一つ聞かせてほしい…俺がここまでやってきたのは、それもプログラム?」
ドラゴン「それはお前の意志だ。世界を変え、誰かを救おうと思った、その強い思いがなければここまでは来られなかった」
自分が死ぬとわかっていても、誰かを助けたいと思う強い意志。当時の私は子供ながらに深く感銘を受けました。
人は何のために生きているのか?様々な意見があり、様々な答えがあると思うが、その答えの一つにこのゲームは答えているのではないかと思う。すなわち、「誰かのために生きる」という考え方である。「利己的」ではなく、「利他的」な生き方である。この世の中にこのような考えを持った人はどのくらいいるだろうか?自分自身もそうでありたいと思ってはいるが、日常の生活に流されているのが現実である(少しでも世の中のためになりたいと思いこのような頓珍漢なブログを書いてはいるが…)。
政治の分野等において「誰か(よりよい世の中)のために生きている」人はたくさんいます。そのような方々が、さらに大きな利己的な勢力に負けないよう少しでも応援できたらと思っている今日この頃です。
蛇足ですが、ブレスオブファイア5の当時のCMも感慨深いものがあります。
この世界で生きるしかないとしても…
このまま生きるほうが楽だとしても…
その先に何があるか分からなくても…
何も知らないほうが幸せだとしても…
たとえ世界を壊してしまうとしても…
「世界に従うか 自分に従うか」~
この世界で生きるしかないとしても…リュウは少女を助けるために戦った。
このまま生きるほうが楽だとしても…リュウは少女を助けるために戦った。
その先に何があるか分からなくても…リュウは少女を助けるために戦った。
何も知らないほうが幸せだとしても…リュウは少女を助けるために戦った。
たとえ世界を壊してしまうとしても…リュウは少女を助けるために戦った。
「このまま不条理な世界に従って、生きますか?」それとも
「この不条理な世界で、過酷な道であると知ってもなお自分の信念に従って戦いますか?」
そんな風にとらえてしまう今日この頃でした…(2回目)